江戸流手打ちそば二・八の会 理事 松本 明

4そば打ち『そば打ちはそば打ちと脳の老化防止(第Ⅰ回)と(第Ⅱ回)』
に記した
栄養を摂る運動する頭を使う社会生活を営む
という条件を見事に備えていると思われる。

そばは必須アミノ酸のリジンを豊富に含んだ蛋白価の高い
食物である。そばの澱粉はレジスタントスターチとして
グライセミックインデックス(GI値)が低く、食後の
インスリンの負荷を軽減している。糖尿病の人ではアルツ
ハイマー病の発症が2倍に増えることが知られているので、
高齢者の血糖値の管理は非常に重要である。また、抗酸化
作用・抗炎症作用があるといわれているフラボノイドの
一種のルチンを多量に含んでいる。

手先だけ動かすことではコシのある美味しいそばを打つことはできず、足腰を使った全身
的なバランスのとれた運動が水回し、練り、延し、切りというそば打ちの各工程に不可欠
である。
そば打ちの各工程は高度な知的作業で、感覚、運動、思考、意思決定などを司る
脳機能全般を
フルに活性化させないとそばは打てない。そば粉の匂いを嗅ぎ、水回しや
練りの具合を肌で
感じ、生地の厚さを目で確認し、包丁さばきの音を聴きながら全ての
感覚を統合して思考し、
意思決定を下して身体全体を動かすことによって美味しいそばが
打てるわけである。
そして、そば打ちや打ったそばを食するとき、そば談義に花が咲いて
人的交流が深まり充実した
社会生活を送ることができる。そばの味覚も脳を刺激する。

全国津々浦々コンビニのように気軽にそばを打てる環境作りが望まれ、それが脳の老化防
止の一助になることを期待する。                                                 (完)                                     参考書:「ブレイン・ルール 健康な脳が最強の資産である」、東洋経済新報社

 3回に分けて掲載致しましたがいかがでしたでしょうか。 今は非常事態の時ではありますが、早く収束し、またみんなで
 楽しいそば打ちが早く再開できることを切望しています.                      ブログ担当